出てくる出てくる
吉村妃鞠さんの影響を受けて、ヴァイオリン曲のCDを探しまくりました。
こんなCD持っていたんだと言うものもありました。
結構、古い演奏家のCDが出てきますね!!!
上もその一部!!
まだまだありますが、これらを現在のシステムの状態で聴くとどうなるのでしょう?
SPなどからの情報をCDに移しているいのでしょうから、パチパチとノイズが出てるのは当たり前ですが、それを嫌っていたら過去の巨匠たちとは相まみえることが出来ません。
スピーカー、アンプ、プレーヤー内部配線材、スピーカーケーブル、ラインケーブル、電源ケーブルなどが「より線」構造のケーブルで聴けば悲劇は大きくなり、巨匠たちの姿が僅かにしか見えないでしょうね。
ライフサウンドの過去においても機器内の配線材はノーマルのままでした。
ですので、現在の状況ではどのように変化するのかが期待と不安に包まれていました。
試聴をしてみますと当然SP盤からのノイズは出ますが、過去よりヴァイオリンの音がすっきりと出てきます。また聴きやすいのです。
これは、より線構造の配線材が生み出すノイズとは無縁な環境にあるからです。
またノイズはノイズですが音が生きているので聴きやすいのです。
そしてアルノルト・ロゼに至っては、ソロの演奏は極めて美しいソリッドな音色が聴こえて来ます。さらに驚いたのが4重奏では各パートの皆さんの存在が現れてきます。
その姿が見えてくるようです。
ヴァーシャ・プルシーホダさんやフーベルマンさんのディスクは過去においては長く聴けずに印象がほどんと無かったのですが、それぞれに豊かで温かい心が響いて来ます。
さて大巨匠イザイさん。過去においては全く聴けずに誤解してしまう状態でしたが、とんでもない名手であることが浮き上がって来ました。
100年以上も前の演奏が現在にあります。その体験だけでも大変な価値があると思います。
そして彼の演奏を聴いていた人たちが羨ましいと思う反面、彼の演奏を一人で聴いていられる贅沢な時間を過ごせることの有難さが時を忘れて演奏に聴き入ってしまいます。
彼の命の音を聴かせて頂けているのですから光栄なことです!!!
結局、午後3時ぐらいから午前3時まで彼らの名演を聴き続けて時間があっと今に過ぎていることに気が付かないでいました。
個性豊かなそれぞれの演奏家の温かい心を演奏として理解できるからです。
その心が感じられるから何時間も多少のノイズも気になることなく聴き続けられるのですね。
そして、吉村妃鞠さんの演奏を聴いてみると偉大な先輩たちに劣ることなく、温かい心を演奏として聴かせてくれるのです。
店主が今のところ一番の感動しているのはN響との演奏会でのアンコール曲のバッハのソナタ。最初の一音でホールの空間に存在するすべてを支配してしまう演奏力には、ほれぼれしてしまいます。
それはバッハの世界であり、それを映し出しているのは、若い妃鞠さんなのです。
巨匠と言っても過言ではない彼女の世界は偉大な過去の先輩たちと肩を並べるレベルでは
ないでしょうか?
100年後の人たちが吉村妃鞠さんと同時時代に生きている我々を羨むことにもなるのでしょう。
また、次回はブラームスとお友達であったヨーゼフ・ヨアヒムさんやクライスラーさんの
演奏についても呟いてみたいと思っています。
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