ペルソナBが一気に変身
ペルソナBが5月24にライフサウンドに上陸してから4ヶ月半ほどの時間が経過しました。
一時はこれで行けるかと思ったこともありました。
スタンドへのセットの問題を解決してかなりいい感じ?になったと感じられましたが・・・
7月の終わり頃でした。
しかし、時間が経過すると根本的な問題が解決していないという感じが否めませんでした。
「こんなものか?」感じることもありましたが、ペルソナBのデモ機が「信じて下さい」と店主に語りかけてきたことを思い出すと「信じよう!!」となり、それでは根本的な問題とは何かということを、もう一度考え直してみました。
応急的な内部配線材の処理はしましたが、これは対症療法にしか過ぎず原因を根本的に
治すものでは無かったのです。
スピーカーユニットの感度が良い、ペルソナBには、それが我慢ならないということだったと思います。
ここからはライフサウンド的な趣向です。ですので、その点をご理解の上、店主の呟きを聞いてください。
ライフサウンドの音楽再生においてオーディオ機器に求めるものは
歪みの無い音を出せること
楽しく、感動的に音楽再生を楽しめる音楽性があること
価格に関わらず、音楽性がある製品を選択すること。
雑誌などの評価に寄らない
価格対音楽性
価格に関わらず機械的に優秀でも無機質なサウンドを聴かせるものは選択しない。
などが挙げられますが、今回の問題は1になります。音がボケていてメリハリが弱く、音が側なりのような感じで、素直に伸びてこなく、なにか詰まっている感じがしているのです。
それらが対処療法では解決しませんでした。
対処療法をしてから時間が経過して根本的な原因が解決されないでいましたので10月に入り、遂に根本的な原因を取り除くことにしました。
↑根本原因
これはペルソナBから取り外した銀で出来た撚り線の内部配線材です。左右合わせて4m20Cmぐらいあります。
この銀線材は、似たようなものを見たことがあります。
それはライフサウンドが輸入していたテスタメントⅡのオリジナルの配線されていたケーブルです。
さらにライフサウンドが開設当時使用しようとして、問題に気が付き採用を止めたコブラ社のスピーカーケーブルでした。
これらは見た目は格好良いのですが、その再生音はざわざわしていて、耳障りでした。
テスタメントⅡはメーカーに言って、全て単線に交換して販売をしました。
銀製のケーブルについては、様々なテストをしたのですが、高音域は伸びているように聴こえます。しかし、音の輪郭が甘く、弛れた感じがします。ましてや撚り線では、濁りが凄いので、店主は長時間聴くことはできません。
交換した内部配線はスピーカーターミナルからネットワークまで、それから、ウーハー、ツィターまでです。
今回使用したのは40ギガヘルツまで歪み無く信号が伝送出来る線材を使用しました。
ペルソナBのスピーカーユニットはベリリムで作られています。
軽くて硬くて反応が素晴らしく良いものです。
音楽信号以外の雑信号(撚り線構造生まれる雑音)なども丁寧に再生してくれます。
ですので、ライフサウンドの基準を満たす再生には届かなかったのでした。
しかし、今回の大手術により、この素晴らしいスピーカーユニットたちが、雑信号に苛まれることながない、健全な再生をしてくれるようになりました。
ペルソナBの長所が長所として働くようになったのです。
40時間ほど鳴らし込むと、これまでにない快活にスピーカーユニット達が働いてくれることが分かります。
気配を感じさせずに再生音が現れる。その自然過ぎる程の自然な音出し。
見事に広がるサウンドステージ。優しく、どこにも歪み無く、シームレスなサウンド。
微細な音も見事に再生。品格のある再生。
これらの現象を体験していると無重力空間にいるような音楽再生の世界に引き込まれてしまうようです。
地球の引力の影響が薄くなったような錯覚をしてしまいます。
幽体離脱ということがありますが、そんな感じですね。
それ以外のスピーカーは地球にしっかりと立っているような再生です。
それはそれで良いのです。
こうなってくると十分にライフサウンドの音楽再生基準に到達してくれたのでした。
そこで行うことがあるのです。
ライフサウンドのスタッフとして必要なことがあります。
それを付けてもらえないので、ペルソナBは「これでも認めてもらえないのですか?」
と少々悲しそうでした。
気がつくとフロントバッフルの色が少々暗くなるのです。
そこで、全てのスタッフにも行う最後のチューニングをしました。嬉しそうに笑顔になっているペルソナBを御覧ください。
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