いよいよSONO3
HL-P3ESR XDへUPERNATURALチューニングを行いました!!! チューニング効果を確認するため
1.中・低域担当の110mmのドライバー
2.高域担当の19mmのツィター
まず1にSUPERNATURALチューニングを行いました。
不思議なことに、このスピーカーに触れていると何故か嬉しく、可愛くも感じられます。
まるで赤ちゃんと一緒にいるみたいな感じになります。歴史あるメーカーの製品なのですが
最近の事情に合わせて生まれて来たので新生児のようなものですね。
それもあってか、可愛い赤ちゃんと触れ合っているような気持ちになるのかもしれません。
20世紀型の装いですが、どのように変化するのでしょうね。良く箱鳴きを活かすと言う言葉がありますが、店主は、その言葉には賛成できないのです。
そもそも楽器のような素材で作られてはいないのがスピーカーのキャビネットです。
ですから、その箱が鳴いたら名器に使われている貴重な銘木のような木材が生み出す音よりはかなり低質な音色になってしまいます。
さらに箱鳴きとは箱が振動していることになりますから、当然、スピーカーユニットもブレブレになります。
それは音の変調を来すことになりますね。
さらに最近はキャビネットを固めているスピーカーが多いようですが、
スピーカーユニットを固定しているバッフル面が硬すぎると、スピーカーユニットから生まれた振動が発散されずに発振元に返ることになります。
そうなると振動板にも影響が出て元気の無い音になってしまします。
出来ればスピーカーから生み出された音の邪魔にならない適度な強度を持つ小型キャビネットを持つスピーカーの方が有利であると思います。
その点、HL-P3ESR XDはボディが小さいく良く考えられているので素晴らしいですね!
最初の1に対するチューニングを終えて試聴をしますと非常にうれしい結果としては、
これまで気になっていたキャビネットの影響が姿を消してしまったのです。
以前に聴いていた明らかに分かるようなキャビネットの影響が無く再生音の純粋性が上がりました。
さらに以前はボリュームを上げて行くとキャビネット素材の音が気になることと正確な音を出せはずのスピーカーなのにどうも音が濁り、長時間聴くのは辛くなりました。
しかし、SUPERNATURALチューニングを行ったあとは、その濁りが消え、よりリアルなサウンドになり、オーディオ機器と言う機器が再生をしていると言う感じは姿を消して、演奏者がそこにいて演奏している雰囲気に変わりました。
これは素敵な結果になったとぬか喜びしていた店主ですが、時間が経過すると確かにそこに
演奏者が来てくれているのですが、高域方向の抜けが不足している感じが否めず、ストレスになってきました。
最初の結果が良かったのでツィターへのSUPERNATURALチューニングを行わないで良いのではと思い込んでいたのです。(汗)
そこで、一晩辛い時間を過ごして2へのSUPERNATURALチューニングを行いました。
ここで注意しなければならないのがバッフル面の固定です。
それはメーカーでは最良のトルクでバッフル面をネジ止めしています。
ライフサウンドもその点に注意をして固定しています。締めすぎると音が硬くなり過ぎてしまうので要注意です。ライフサウンドは、楽器のチューニングの応用で適度な位置で固定しています。音が硬くなり過ぎず適度な柔らかさを持ったサウンドになります。
さて試聴を開始しました。
EMMA KOKのボーカルからです。15歳の天才歌姫。見事な歌声がリスニングルームに響いて来ました!高音域の抜けもウルトラスムーズ。この声を聴いただけでOKが出せます!!
イタリア合奏団からヘンデルの水上の音楽。トランペットが黄金色の見事な音色を聴かせてくれました!弦の響きの美しいこと!!
エヴァ・キャシディの透明感と優しさに溢れた歌声に包み込まれ、V・ムローバの師匠譲りなのでしょうか、透明で濁りが無く、芯があるけど硬くないヴァイオリンのサウンドに癒され、時が経つのも忘れてしまう結果になりました。
E・パュのフルートは、管楽器である菅の中で音が響き菅の構造を教えてくれるような再生が可能になりました。
これを聴いて流石Harbeth!!と拍手を送りたくなりました。
さらにあれこれ聴きたくなり、10時間ぐらいの試聴があっと今に過ぎてしまいました。
21世紀型の偉大なるTDシリーズのスピーカーの姿に馴染めないけど、あの素晴らしさを体験したいと思われる方には、とても良い存在になってくれたHL-P3ESR XDです。
昨年の4月から時間がかかりました、これなら心からお奨め出来る製品になってくれたと思います。残念なことに今年の12月から価格が上がってしまいますが、その価格に見合った以上の性能を発揮できるように出来たことは大変な喜びになりました。
Comments