新たにテストしていること その17
いよいよ新たに製作したRCAケーブルのブレークインが終わった感じです。
全く新しい素材と、新たに考えた調整方法なので、店主にとっても未知の世界ですから、これで良いのだという結論を出すには少々慎重になります。
音決めの基本はまずはフルレンジで決めますが、その後マルチウェイのスピーカーでも確認します。
ライフサウンドではTD712zMK2LSCとSIMAUDIOの組み合わせで最初は確認します。その後、スピーカーを変えてDYNAUDIOのTheSpecialFortyに変更して行いました。
そこで最初に問題が起きたのでした。それは新しいDYNAUDIOのスタンド20です。これは姿形が素晴らしいのと軽量で大変良い感じのスピーカースタンドです。
天板には滑り止めになるゴムかシリコンの円形のパーツが4か所ついていてスピーカーの落下防止に役立っています。
この上にスピーカー置いて再生してみますと・・・・・
何か地味な感じの音に。(汗)
TDとは全く傾向の違う方向へ・・・・・。
2種類の新しいRCAを接続してみたのですが、思ったより地味です。
これはケーブルの問題かなと思ってあれこれ思案していましたが、どうにも違うようで・・・・・。
それでスタンドの手前で腹筋でもして気分を変えてみることに。
そして、腹筋運動に疲れて床からスピーカースタンドを見上げてみました。
すると「!」と閃くことがありました。
以前使用していたバック工芸さんの木製スタンドにおいても
LSエボニーパッドが必要でした。
「!」このひらめきは、「DYNAUDIOの新しいスタンド20においても同じでは!」ということなのです。
早速、LSエボニーパッドを円形パーツの上にセットしてスピーカーを置いて再生してみました。
しばし沈黙「・・・・・・・・・」が続いたのですが、これまでが嘘のように音楽が歌い出し、快活な響きを聴かせてくれるようになりました。この激変の違いに沈黙していたのでした。
TDシリーズとは違い、TheSpecialFortyはうまく箱を鳴らしてやらないとダメなのですね。新しいスタンド20は、軽量にも関わらずしっかりとスピーカーを受け止めてしまい、箱の鳴きを押さえてしまうのでした。
しかし、軽量でありながら、堅牢で音色にあまり悪い影響を与えないところが美点なので、このような方法で使いこなせば美味しいスピーカースタンドになりますね。(鉄製の重たいスタンドよりは使いやすいところも良いですね。
片手で運べるので大変ありがたいですし、構造的にうまく考えられいるので強度も十分にあります。)
そして、TheSpecialFortyにおいても良い結果が得られることになりました。
新しいケーブルはそれぞれに性格が異なります。
この2種のケーブル同士で比較すると片方は
「明るく、微細な表現をしてくれ、これ以上行くとうるさいと思う手前で表現をする。」
もう片方は
「あくまでもオーソドックの様な印象を持っているのですが、もう片方のケーブルの性格をわずかに合わせ持つ表現をする。」
ということになります。
最初のケーブルはディナのスピーカーユニットのような性格を持つ存在を明るい方法へ再生させるのに適していると思われます。少し個性的なものですね。
2番目のケーブルはオールラウンドプレーヤーのようなものです。現時点はこんな感じになりました。
それから、この両者ですが無機質なサウンドとは無縁のものであることが共通点と言えます。
近いうちに発売出来るようになればと思っております。
そして、この両者をM3構造にした時にはさらに違う表現をしてくれるかもしれませんが、それには少し時間がかかります。