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DYNAUDIO The Special Fortyその26


The Special Fortyが内部配線材の交換を終えて戻って来ました!

早速、試聴開始。

やはりやはりとなりますね。

純正の「より線構造」の内部配線材は無酸素銅を使用しているようで、それなりに良い線ですが、「単線構造」のビンテージ線と比べると、まずフォーカスの違いが大きいですね。

「単線構造」のビンテージ線ではビシッとフォーカスがくるので、音の芯がしっかりと

してきます。無駄な響きは姿を消し、音の輪郭がはっきりしてきます。

純正の「より線構造」のケーブルですと広がったように聴こえるのですが、それはケーブルの構造からくるものでしょう。またフォーカスが甘くなるので、フラメンコのパルマの時に手が平べったい感じになります。単線ビンテージですと打点が良く分かります。手拍子がしっかりとして、手の肉厚も感じられるようになります。

さらに歌い手の声が、しっかりと発声され芯もあるのでリアルですね。

純正のより線ですと最初から声も広がってしまい芯があるようで無い感じ。薄く感じます。

これはより線構造に慣れている方には普通に聴こえていると思います。しかし、実際の音が生まれる過程とは違うのですね。例えばドラムですがステックでシンバルが叩かれます。その時はステックの先端の形状が丸ければ打点は一か所です。シンバルとステックの素材の違いがあるので、打点は一か所と言っても面は出るでしょう。

実際に使用されているシンバルと見るとボコボコとステックの先端の形状通りに凹んでいます。

しかし、それは広大な面ではないのです。より線構造の配線材では、この僅かな打点面が広く、さらにケーブル構造から生み出される雑信号がスピーカ―ユニットを通して再生されてしまいます。となると本来の音楽信号以外の雑振信号まで再生されてしまいます。それが楽音に付帯している音のようになり、音がボケ気味になります。

そしてサウンドステージの空間が澄み切った感じでは無く、微妙にざわついていることになります。

単線構造の配線材は余計な雑信号が出ないので、タイトに感じることでしょう。

しかし、良く聞き込んでくると、ドラムでシンバルを叩く音が無駄なくビシッと出て来るのでスピード感を感じられます。さらに余計な付帯音が無いので、明確かつ明瞭になって、リスナーが音楽信号以外の信号を聴かされることが無くなります。

そうなるとより線構造の内部配線材で音楽を聴いて疲れていることに気が付くように

なります。

The Special Fortyに使用されているスピーカーユニットは大変優秀なものですから、

この違いをはっきりと教えてくれます。

より効率良く働けるようになったThe Special Fortyからは別次元の音楽が再生されてきますね。

ウーハー径が17㎝なので動きが早く、ベース音はダレることなく美しい響きを聴かせてくれます。アタック感が凄いです。

ボーカルは発声がまるで違いますね。極端に言えば咽喉だけを使って歌っていた歌手が腹から声を出せるようになります。

ですので遠くで聴いていて歌詞が明瞭なので、苛つくことがありません。

音抜けも良いので近くで聴いても遠距離で聴いても心地よさは変わりません。

さらにクリスタルチューニングを行うことで、この現象がより加速された感じになりますので、自然な響きがリスニングルームに響き渡ります。さらに音の芯がよりしっかりとしてきます。だから自然に聴こえるということですね。

さて、ここまで感度が出て来るとスピーカーユニットを固定するネジのトルクも音に影響してきますね。

弦楽器のような感じです。閉め過ぎてもダメ、緩ませ過ぎてもダメ。

ということでライフサウンドでは弦楽器の調律のようにネジの適正トルクを調べて閉めて行きます。

低音のパワーも凄く出て来るThe Special Fortyですから、ネジの締め具合でも再生の表情が大きく変わります。

豊かに響き渡る様に鳴る感じにするためにも。

TAKE FIVEで調べてみますと、ドラムの響きがまるで異なります。閉め過ぎると窒息しそうです。適度にするとビシーンとドラムが決まり、楽しいですね。

サックスの音も艶やか。ノリノリになりますね。(笑)

トラック2のWynonnaの声はノーマル状態では黒人を思わせるような声でしたが、内部配線材を交換後は白人ということが良く分かります。

そして声質オリジナルよりさらに人間臭くなってアーティストに近づいた感じですね。

またトラック9のTom Jonesの声の張りもより迫力が出て来て、彼の世界に即引き込まれてしまいました。

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